どれだけの人が地域猫活動は環境美化と思っているのか?
大半の人は、野良猫問題は餌をやる人個人の問題であって、ボランティアがやるものと思い、地域の問題、環境美化のためなんて考えもしないんだろう。だからいつまでたっても野良猫問題はなくならないし、野良猫も減ってはいかない。
今回、当会のメンバーでもある弁護士中島のことを知った弁護士さんからなる公害対策.安全委員会の方々が、地域猫活動が何故環境問題に入るのか?という疑問もあって、当会の管理している公園の現在の管理事務所所長さんと、この公園で地域猫活動を始めた当初の所長さんにもお越しいただいて、お話しをしていただいた。公園にとってメリットしかない話であり、たとえ失敗したとしても現状のままだし、やれば公園環境が良くなるかもしれないからOKした。実際効果はすごくあった、と言ってくださいました。
私達ボランティアは覚悟を決めてやっている。にもかかわらず、なかなかこの公園の所長さんのように腹を決めて「やってみたらいい」と言って下さる管理者の方は少ないと思う。誰しも前例のないことはやりたがらないし、責任もとりたくない。でも、快く当会の申し出に承諾してくださったことで、当会の今があると思っているし、色々な仕組みも知れて、とても有り難かった。弁護士の方々も興味深く真剣に聞いてくださり、実際に公園内に設置してあるシェルターや餌場も見学された。
場所を変え、今度は市役所環境課職員の話を聞かれた。犬猫条例の話から地域猫の話と、私からは地域猫活動を紙芝居でさせていただいた。
法律上では動物は物扱いであり、人間のように人権があるように、猫にも猫権、犬にも犬権がないのはおかしいと思いませんか?日本は動物福祉については本当に考えが遅れてて、畜産動物、実験動物、繁殖業者、ペットショップとどれだけの動物達が大切に痛みも苦しみもなく扱われているのか?
愛護法があっても、なかなか納得のいく判決は難しく、まだまだ動物に対しての権利がないと言っても等しい。
弁護士さんが動物の問題に興味を持ってくださることは本当に心強いことであり、動物に対しての物扱いがなくなることを期待したい。
愛知県にも、大阪のペット法塾のような、弁護士さんが中心となって動物問題に特化した会ができることを望みます。
お忙しい中、わざわざ大府までお話を聞きに来てくださり、ありがとうございました。